*皮膚*

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【皮膚の構造】

 

 皮膚は人体で最も大きな臓器である。面積は成人で1.5~1.8㎡にもなり、体重の8~16%を占める。表皮、真皮、皮下組織の3層からなる。

 

1 表皮

 

 外胚葉由来の角化重層扁平上皮。血管はない。ターンオーバー(新陳代謝)を約4週間で繰り返す。

 *基底層 → 有棘層 → 顆粒層 → 淡明層 → 角質層* の5層構造。

 ただし、淡明層は手のひらと足の裏にしかない。

 一番厚いのは有棘層で、8~10層にもなる。

 

※角化

 基底細胞が徐々に表面に向かって押し上げられ、垢となってはがれ落ちる過程のこと。角化の過程で天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質を作る。

 

2 真皮

 

 中胚葉由来の線維性結合組織。表皮の数倍の厚みがあり、乳頭層(上)と網状層(下)の2層構造。血管や知覚神経があり、アレルギー反応を起こす肥満細胞もある。

 

○乳頭層

 表皮のすぐ下にあり、マイネル触覚小体がある。知覚神経と毛細血管が通っている。

○網状層

 皮下組織と接している。90%を占める膠原線維と弾性線維が網状に交差してそのすき間を水分保持力の強いヒアルロン酸などの間質が満たしている。

 

3 皮下組織

 

 皮膚3層構造の最下層にある。中胚葉由来の疎性結合組織。多量の脂肪細胞がある。

 

 

【皮膚のはたらき】

 

1 感覚点

 

 痛覚、触覚、圧覚、冷覚、温覚の5つ。

 ←数多い     数少ない→   ※痛覚が最も多く、温覚が最も少ない

 

2  汗腺・皮脂腺

 

○エクリン腺

 小汗腺。毛とは関係なく、全身に分布する。手のひら、足の裏に多い。自律神経の働きと関わりが強く、体温調節も行う

○アポクリン腺

 大汗腺。脇の下、外陰部など特定の部位にのみ存在する。毛胞丈夫に開口し、体温調節に関与しない。タンパク質が主成分で、臭気の原因となる。

※冷や汗は体温調節に関与しない。

○皮脂腺

 毛脂腺と独立脂腺がある。

 

3 肌の成分

 

 真皮にある細胞を線維芽細胞(フィブロブラスト)といい、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など真皮の成分を生成する。

 

○コラーゲンファイバー

 膠原(こうげん)線維。真皮の網状層の構成成分であり、コラーゲンを主成分とする線維タンパク質。コラーゲンが減少すると、皮膚の保湿性や弾力性が低下する。ビタミンCはコラーゲンの生成維持に大切な役割を果たしている。

○エラスチンファイバー

 弾性線維。膠原線維と網状に交差している。

○ヒアルロン酸

 ゼリー状の高分子多糖類で高い水分保持力がある。加齢とともに減少する。コラーゲンが減少してヒアルロン酸が増えるとむくむ。