香りが脳に届くわけ。

香りは目に見えませんよね。

アロマテラピーの勉強を始めた頃は、アロマの本をあれこれと読みあさりましたが、

「○○(精油名)は▲▲(症状)によいとされています」と書かれているものの、

なにがどういいのか、ということがちんぷんかんぷんでした。


アロマテラピーは医療ではないので、

はっきりと「この症状が治る」というような書き方を

してはいけないので、このような曖昧な書き方になるのですが、

それにしても目に見えないものがどう効くのか、ということがわかりませんでした。


*炭素と水素でできている*

これは、アロマテラピーの勉強を本格的に始めてからわかったことですが、

精油というのは「油」という字が入っていますが、油ではないんですね。

水にも浮くし、水に溶けないし、引火性もありますが、油ではありません。


で、なにかというと、主に「炭素と水素」でできた、『有機化合物』なのであります。

つまり、ものすごく小さいから目には見えないんだけど、”分子”として存在しているんですね。


その香りの分子が鼻に入ることによって、「におい」として認識するわけです。




*香りは直接脳に届くから*

香りの分子は鼻に入ると電気信号に形を変えます。

そして、「大脳辺縁系」というところに直接届きます。


この「大脳辺縁系」というところは、いわゆる皆さんが「脳」だと思っている部分、

しわしわのぷるぷるのお豆腐みたいなもの、それは「大脳新皮質」といいいますが、

その奥に隠れていて見えない部分なのです。

香りはそこに直接届きます。


で、そこに届くとどうなるのかといいますと、この大脳辺縁系、

感情とか本能とか記憶とか、生きるために必要なことを司る「古い脳」なんですね。

それに対して大脳新皮質は考える脳です。

おおまかにいうと言葉や計算などを司る部分。


その古い脳は、自律神経のバランスを整えたり、

神経伝達物質を出す手助けをしたりします。


そこにアロマの成分が電機信号となって届くことにより

ホルモンバランスを整えたり、

副交感神経を優位にしてリラックスさせたり、ということが

できるようになるんですね。


なんとなくいい香りだからリラックスするのではなくて、

ちゃんと香りの分子が脳に届くことによって

リラックスしてるんですよ♪


だから、アロマの種類によってリラックス作用があったり

女性ホルモンと似た働きをしたり、

自律神経のバランスを整えたり、という

作用の違いが出て来るのです。



*だから用途によって使い分ける*

ひとつの精油には数十種類の薬理成分(薬のような成分)が入っています。

これを良く理解して、用途にあわせて使うことが大切です。

 

月経前や月経中にホルモンバランスを整えたいなら、

単にリラックスできる好きな香りだけを使うよりも、

エストロゲン様作用のあるアロマもプラスした方が

より効果的ですよね。

それなら、リラックス作用でラベンダー

エストロゲン様作用でクラリセージやアニス、

痛み止めも加えたいならバジルペパーミントなど。

 

せっかくアロマを使うなら、香りだけで選ばずに

からだやこころの状態に合わせて使った方が

より楽しめると思いませんか。

 

そのためにはそれぞれの精油の成分や働きを知っておかなくては

使い分けるのは難しいですが、

そんな勉強している暇はない!という方は

ぜひアロマコンサルタントにご相談くださいね♪



さて、どんなアロマを使えば

もっと上手にセルフケアできるんだろう。

そう思ったら、迷わず相談して下さい。

あなたに最適なアロマをご提案&ブレンドいたします。