ローズ・アブソリュートの効果効能、使い方

2022.6.21更新

ローズ・オットーよりも濃厚な香りのローズアブソリュート。

 

トリートメントよりは芳香浴に使われる精油です。

 

非常に高価な精油ですが、それだけのパワーがあります。

 

 

        Rose        

学名   Rosa centifolia

     Rosa damascena

科名   バラ科

抽出法  溶剤抽出法

抽出部位 花

産地   ブルガリア、モロッコ、トルコ、フランス

主成分  フェニルエチルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール

     ローズオキサイド(特徴成分)、ダマセノン(特徴成分)

 

 

ノート/ブレンドファクター

 ベース / 2〜4

 

香りの特徴

 優雅なバラの香り

 

主な特性

 緩和&高揚作用

 (こころを緩め、安定と安らぎを与える

  情緒不安定になっているときなど、こころを落ち着ける)

 

禁忌

 溶剤がわずかに残留しているので、敏感肌の人は注意する

 


1.ローズ・オットーとの違い

 

ローズ・オットーは水蒸気蒸留法で、ローズ・アブソリュートは有機溶剤抽出法で抽出したものです。

 

ローズ・アブソリュートの方が、熱を加えず、芳香成分をよりたくさん抽出できるので、どちらかというと濃厚な香りかなと思います。

 

主成分のフェニルエチルアルコールは、わずかに水に溶ける性質のため、ローズ・オットーよりもローズ・アブソリュートのほうが含有比率が高くなります。

 

メディカルアロマとしては、トリートメントやスキンケアに使えるローズ・オットーの方がおすすめなのですが、香りを楽しむならローズ・アブソリュートがおすすめ。

 

ローズ・アブソリュートはごくわずかですが溶剤が残留しているので、肌に付けるよりは香りそのものを楽しむ使い方が適しています。

 

採油量がローズ・オットーよりも多くなるので、価格はローズ・アブソリュートの方が少し低めです。

 

ローズ・オットーについてはこちらも読んでみてください。

 

>>「ローズ・オットーの効果効能」

 


1-1.キャベジローズをアブソリュートと呼んでいた?

 学名の種小名centifolia は、「百枚の花びらを持つ」という意味があり、英名キャベジローズは、花びらがキャベツのように結球することからきています。

 

たしかに、普通のバラと比べると、こんもりとしていて奥の方までぎっしりと花びらがつまっています。

 

とても華やかな香りのするバラです。

 

昔は、ダマスクローズから採れたものをローズ・オットー、キャベジローズから採れたものをローズ・アブソリュートといっていたこともあるようですが、最近では抽出法の違いで命名しているメーカーの方が多いですね。

 

2.ローズアブソリュートの華やかな香りで心を癒す

古代から愛されてきた香りは、女性の心を癒すのにピッタリ。

 

心が疲れたとき、ショックなことがあって落ち込んでいる時など、心を内側から強くするパワーをくれる精油です。

 

高価だから、というわけではないのですが、ローズの香りは他の精油を圧倒しています。

 

ほんとうに、パワーが違う。本物のローズの香りを嗅いでみれば分かります。

 

どうにも立ち直れない。でも立ち上がらないといけない。そんな時に、力をくれる香りです。

 

かのクレオパトラも愛した花ですから、ストレスを和らげて、美肌を作るのにも役立ちますよ。

 

3.ローズは生理前のイライラにも

ローズには神経の緊張を和らげる働きがありますが、特に生理前のイライラしている時におすすめ。

 

月経前緊張症(PMS)の症状を和らげてくれます。月経周期を整えるのにも役立つので、ストレスなどで生理不順になりがちにな人にも向いています。

 

3-1.ローズで芳香浴

ローズは1滴でものすごいパワーのある精油です。ディフューザーなどを使うよりも、ティッシュにたらしてそのまま嗅いだ方がいいと思います。

 

寝る時に、ティッシュにたらして寝室においておくのもいいでしょう。

 

枕元だと、少し香りが強いと感じるかもしれません。

 

私はローズの香りが大好きなので全く気になりませんが、強い香りが苦手な方は、少し離したところにおいた方がいいと思います。

4.ローズと相性の良い精油

ローズはそれだけでパワーのある精油ですから、できれば単独で使うことをおすすめしますが、ブレンドをしたいときは同じフローラル系か、柑橘系が合うと思います。

などがおすすめです。

 

「こころにも効くアロマ・50種レポート」では、心への作用を中心に解説しています。

 

こんな時はどの精油を使えばいい?と迷ったら、詳しい効能をまとめた「80種のアロマ効能一覧表」もぜひご利用ください。

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