*運動・休養*

**キーワード**

 

 エアロビクス、アネロビクス、ブドウ糖、乳酸、メラトニン、レム睡眠、ノンレム睡眠、ハンス・セリエ、ストレッサー、糖質コルチコイド、サーカディアンリズム、ホメオスターシス

 


【運動】

 

 運動には2種類ある。

 ○有酸素運動

 エアロビクスともいう。酸素を取り入れながら長時間続けられるの運動のこと。ウォーキングや軽いジョギング、軽い水泳など。ブドウ糖と脂肪を使うため、乳酸が出来にくい

【効果】

 心肺機能を高める、血液循環を促進する、内臓脂肪の減少など

 

○無酸素運動

 アネロビクスともいう。短時間で大きな力を発揮する運動のこと。短距離走、重量挙げなど。ブドウ糖がエネルギー源となる。無酸素でグリコーゲンを分解すると乳酸が生じやすくなるため、筋肉が疲労しやすい

【効果】

 筋肉増強、基礎代謝の向上など。

 

 ※乳酸とは?

 運動で糖が使われる時に生成される物質のこと。乳酸が筋肉中に蓄積されると筋肉の疲労が起こる。

 

 

 

【睡眠】

 

 人は疲れると眠くなるが、これは恒常性の維持と関係がある。また、夜になると眠くなる、というのはサーカディアンリズムと関連している。疲労は休養を求める生体防御反応であり、睡眠により疲労回復をはかっている。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を約90分周期で繰り返しており、睡眠をコントロールするのは脳幹網様体である。

 

○レム睡眠

 Rapid Eye Movement(=REM。急速眼球運動)。大脳は活動しており、身体の休息しているという、浅い眠りの状態。筋肉は弛緩している。夢を見ることが多いのはレム睡眠。

 ちなみに、授業中の居眠りなどもレム睡眠だといわれている。

 

○ノンレム睡眠

 Non-REM。大脳の休息のための深い眠り。入眠直後はノンレム睡眠で、睡眠の75%はノンレム睡眠である。

 

○メラトニン

 松果体から分泌されるホルモン。目に入る光の量が減る=暗くなってくると分泌されて眠気を誘う。サーカディアンリズムに関係している。

 

【からだのリズム】

【サーカディアンリズム】(Circadian rhythm)

 概日リズムともいう。人の生体リズムのひとつで、地球の自転周期による、約24時間の周期のこと。脳内の松果体から分泌されるメラトニンによって調整されている。不規則な生活や日照不足によって狂うことがある。人以外の生物にも存在する。

【恒常性】

 ホメオスターシスともいう。生体内部や外部の環境変化にかかわらず、心身を常に一定の状態に保つ機能のこと。たとえば、暑いところにいても寒いところにいても、人間の体温は一定に保たれている、など。

 

 

【ストレス】

 

 ストレスとは、精神的、肉体的に負担がかかった状態のことで、ストレス反応を引き起こす、なんらかの外部環境の刺激やストレス源のことをストレッサーという。強すぎるとホメオスターシスの維持が出来なくなり、障害が出る。

 このストレスの仕組みを「ストレス学説」として提唱したのがカナダの生理学者ハンス・セリエ。ストレス反応の経過は、ショック期→抗ショック期→抵抗期→消耗期の4段階。ストレスを感じると、抗ストレス作用を発揮する糖質コルチコイドが分泌される。副腎皮質から分泌されるホルモンで、分泌を刺激するのはビタミンA、合成に関与するのはビタミンCである。