2019/12/10更新
Grapefruit | ||||||||
学名 Citrus paradisi 科名 ミカン科 抽出法 圧搾法 抽出部位 果皮 産地 フロリダ、カリフォルニア、イスラエル、ブラジル、南アメリカ 主成分 リモネン、ヌートカトン、ゲラニオール、リナロール
|
ノート/ブレンドファクター/色
トップ / 4 / 浅黄色
香りの特徴
さわやかでスッキリとした中にも、甘さと苦みがあるフルーティーな香り
主な特性
空気清浄、リフレッシュ
食欲増進、肥満・セルライトの解消
抗うつ作用、利尿作用、血行促進
禁忌
光毒性に注意です。使用後、12時間は日光に当たらないこと。つまり、朝は皮膚に使わないことがいいということです。
スキンケにはあまり使わない精油です。
グレープフルーツのアロマオイルは皮から採れます。グレープフルーツの皮を手でつぶすと汁が出ますよね。
それを集めたものがグレープフルーツの精油です。
ですから、正確に言うとエッセンシャルオイルというよりはグレープフルーツのエッセンスに近いですね。
超臨界二酸化炭素抽出法を使うと、グレープフルーツの特徴成分であるヌートカトンの抽出量が多くなる。
これがあの、苦みの香りの元。
この方法で抽出した方が、より”グレープフルーツらしい”香りになるということでしょうか。でも、コストがかかりすぎて一般的な方法ではありません。
グレープフルーツは食欲を刺激します。
これは、スイートオレンジと同じ。柑橘系はそのさわやかな香りで気分をリフレッシュさせると同時に食欲も刺激するのでしょう。
柑橘系のアロマオイルは胃腸の調子を整える働きがあります。
ただし、体調とよく相談して!
以前、胃腸の調子が良くなかった時、食欲が出ると思い、グレープフルーツをティッシュにたらし、枕元において横になっていたことがあります。
ところが、食欲増進どころか、逆に吐き気が増して、よけいに具合が悪くなりました。
体調不良の時には、より注意をして精油を使わないといけない、ということをからだで覚えました。
ダイエットにきくとするならば、香りを嗅ぐことではなくて、セルフトリートメントによってでしょう。
脂肪を溶かすと書いてある本もありますが、そうではないと思います。それよりもグレープフルーツの効果の一つとして、胆汁の分泌を促進する、ということがあります。
なぜこれがダイエットにきくのかというと、胆汁は水97%、ビルビリン0.2%、胆汁酸0.7%、コレステロール0.06%、などの成分が含まれます。
胆汁自体には消化酵素がありませんが、胆汁酸は脂肪の消化吸収に必要な成分。
脂肪の乳化を促して酵素作用を受けやすくするとともにリパーゼ(胃液の脂質消化酵素)を活性化します。
つまり、胆汁酸の働きによって脂肪を消化しやすくなる、ということですよね。
塗るだけでダイエットできたら、こんな嬉しい話はないのですが・・・
当然のことながら、グレープフルーツを使ってトリートメントをしたからといって、それだけでやせることはおそらくありません。
がしかし、オイルトリートメントによってリンパの流れを良くすれば、老廃物も排出しやすくなり、結果的にはやせやすい体を作ることができるのではないかと思います。
グレープフルーツの香りを嗅ぐだけでダイエットが出来る、と書いてある記事も見かけます。
グレープフルーツに含まれるヌートカトンやリモネンが交感神経を活発にして、基礎代謝がアップするとか、脂肪が燃焼しやすくなるとか。
でも、交感神経って、ストレスがたまった時でも優位になるんですよ。
それで脂肪が燃焼しやすくなるなら、ストレスがたまっている人は太らないことになります。
また、交感神経を元気にするアロマは他にもありますが、他に香りを嗅ぐだけでダイエット効果がある、とテレビなどで言われている精油はありません。
そもそも、嗅ぐだけで脂肪燃焼を促進する香りなどありません。
脂肪は酸素を取り入れて筋肉を動かすことで燃えるのですから、鼻からごくごく微量しか入らない香りの成分で痩せたら、この世からおデブさんはいなくなります。
ただ、マッサージなどでリンパの流れを良くすることで老廃物を排出し、痩せやすい身体を作ることは可能です。
グレープフルーツ精油はセルライトによいとされていますから、痩せたいなら香りを嗅ぐのではなく、マッサージした方がいいですよ。
柑橘系のアロマの中でも、リフレッシュ効果の高い香りですね。
オレンジスイートは甘味もありますが、グレープフルーツはヌートカトンという特徴成分が入っているので、ほんのり苦味も感じる香りです。
スッキリとしたさわやかな香りは気持ちを明るくして、ストレスを和らげます。
イライラしたとき、疲れて鬱憤がたまっているとき、明るい気持ちになりたい時などにピッタリの香りです。
ティッシュにたらして芳香浴を楽しんでください。
グレープフルーツ単品でもいいですし、レモンやオレンジスイートなど柑橘系のアロマとブレンドするのもおすすめです。
また、刺激に注意です。香りはさわやかでとても素晴らしいものですが、肌に直接触れると大変です!
よく、お風呂タイムに使っていたんです。浴室の隅にちょっとたらしてシャワーを出すと、さわやかな香りが広がって、スッキリ~!とばかりに。じゃあ、そのまま湯船にも入れて、ゆっくりとお湯につかりたいなあ、と思って数滴たらしてみたんですよ。
よ~くかき混ぜたつもりだったのですが、湯船に脚を入れた時・・・精油が膝の後ろについてしまい、大変な思いをしました。
痛いのなんのって!膝の後ろって、皮膚が柔らかいところでしょ?ものすご~く痛かったんですよ。
ひりひりして、シャワーをずっと当てて洗い流しましたが、しばらく痛かったです。
湯船に入れる時には、塩にしみ込ませたり、オイルと混ぜたりしてから入れないとだめですね。ラベンダーは少々肌についても大丈夫ですが、グレープフルーツはかなりやばいです。
この記事はお役に立ったでしょうか。
よろしければ感想などをお知らせいただくと嬉しいです。
こんな精油のことを知りたい、こんな記事があるといいなというご要望もお気軽にどうぞ。