2022.3.1 更新
カモミール・ローマンは、とても優しく甘い香りの精油です。
スキンケアやヘアケアにも使える便利な精油で、ちょっと高価ですが、それだけの価値はあります。
少ない量でもいいので、1本持っておいて欲しい精油です。
ヨーロッパ原産のキク科のハーブで、そのほのかに甘い香りで、世界中で親しまれています。
Roman Chamomile | ||||||||
学名:Anthemis nobilis、Chamaemeleum nobilis 科名:キク科 抽出法:水蒸気蒸留法 抽出部位:花 産地:ドイツ、フランス、モロッコ、南アメリカ、南アフリカ、イギリス 主成分:アンゲリカ酸エステル、アズレン
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ノート/ブレンドファクター
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香りの特徴
リンゴのようなフルーティで甘い香り
主な特性
禁忌
妊娠中、また、キク科アレルギーの場合、使用は避けます
ほのかにリンゴのような甘い香りのするとても高価な精油です。
カモミールという名は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語の「kamai」と「melon」に由来しています。
学名は
の2つありますが、試験によく出るのは「Anthemis nobilis」ですね。
むしろ、カモミール・ジャーマンの学名「Matricaria chamomilla」と間違えないように注意が必要です。
カモミールというとハーブティーでおなじみですね。
お茶として飲まれているのはカモミール・ジャーマン、精油で使い勝手がいいのはカモミール・ローマンです。
カモミール・ローマンの精油は葉も含めて採られますが、カモミール・ジャーマンは花からのみ採られ、青い色をしているのが特徴です。
ローマンはお茶にすると苦くて美味しくないそうですね。私は試したことはないのですが。
香りは、断然ローマンの方がいいです。
メディカルアロマ的にも有用なのはローマンです。
精油として使うならローマンの方がおすすめです。
病気の植物の近くに植えると植物が健康を取り戻すことから、「植物のお医者さん」と呼ばれていますが、カモミールが力を発揮するのは植物に対してだけではありません。
鎭痙作用、鎮痛作用、駆風作用に優れ、子どもから大人まで幅広い年齢層で使える穏やかな精油です。
カモミール・ジャーマンについては、こちらで詳しく解説しています。→「カモミール・ジャーマンの効果効能」
髪を美しくするため、シャンプーの原料としても使われています。
「カミツレ」という和名もあり、日本でも古くからおなじみのハーブですね。
髪のツヤを良くするために、オイルにカモミールを加えてみましょう。
椿油小さじ1(5g)に対してカモミール・ローマンを1滴の割合で混ぜてみます。
洗髪後にドライヤーをかける時や、朝ブローをする前にも毛先にほんの少しつけると、髪を熱から守ってくれます。
遮光ビンにまとめて作っておくと便利です。
椿油は髪の良い油として昔から使われてきました。
ですのでここでは椿油をおすすめしていますが、ホホバオイルやアルガンオイルなど、お好みのオイルでもOKです。
肌が乾燥してかゆい時など、カモミールを塗るとスーッとかゆみが引いていくんです。
私は、肌がかゆくなる冬には、かゆみ止めジェルを常備しています。
ラベンダーとのブレンドで、肌にも優しいかゆみ止めジェルができます。
<材料>
この割合で混ぜます。多めに作りたい時には分量を増やしてみてください。
旅行の時などに使う小さなクリーム容器に作っておくと、化粧ポーチなどに入れることも出来て便利です。
抗炎症作用、抗アレルギー作用に優れているので、敏感肌のスキンケアにも使えます。
やさしい香りのローションで肌をいたわりましょう。
肌にも髪にも使えるローションです。頭皮のマッサージにもおすすめ。
<材料>
<作り方>
スプレー容器で作れば、髪にスプレーしたり、色々な使い方が出来ますよ。
メディカルアロマには痛み止め作用があるものがいくつかありますが、カモミール・ローマンもその一つです。
など、幅広い痛みに対応できる精油です。
痛みを和らげるために、簡単に塗れるジェルを作りましょう。
オイルだとべたついて服についてしまうので、使いづらいです。
水溶性ジェル小さじ1当たり、カモミール・ローマン精油を1滴加えたものを作ります。
痛みが気になるところに塗ってみてください。
甘くやさしい香りは、心を落ち着けてリラックスさせてくれる作用に優れています。
不安や緊張を和らげて、心を落ち着けてくれるやさしい香りです。
イライラしていたり、気持ちが落ち込んでいる時には最適なアロマです。
小さなお子さんにも使えるので、ちょっと疲れて寝つきが悪いかな?という時に使ってみてください。
1滴ティッシュにたらして枕元に置いてあげると、ぐっすり眠れるでしょう。
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