*嗅覚*

**キーワード**

 

 嗅上皮、嗅細胞、嗅神経、嗅球、閾値、プルースト効果

 

 


1 嗅覚の特徴

 

⑴疲労しやすい

 同じにおいを嗅いでいると感じなくなる。これは、嗅細胞が疲れてにおいが認識できなくなるため。

 順応性がきわめて強い


⑵健康状態や年齢によって感度が変わる

 加齢とともに閾値は高くなる。閾値は、においに敏感なほど低い。


⑶女性は男性よりにおいに敏感

 特に月経中や妊娠中は敏感になる。


プルースト効果

 嗅覚が記憶をよみがえらせること

 

 

2 においの伝達経路
 においの分子 → 嗅上皮の粘膜 → 嗅毛 → 嗅細胞 → 嗅神経 

 

 → 嗅球 → 嗅索 → 大脳辺縁系 → 大脳皮質(嗅覚野)


  ※この順序は丸暗記!
   インストラクター試験で出題頻度の高い重要項目です!

 

 

○嗅上皮

 嗅細胞を含む嗅上皮は鼻腔の最上部にあり、その上に篩骨がある。篩骨とは、嗅神経が通るための無数の穴があいている骨で頭蓋骨の一部。


○嗅細胞

 においを感じる受容器。嗅毛からの刺激を受けることで興奮し、その興奮が電気的信号(インパルス)となって嗅神経に伝えられる。


○嗅神経

 嗅細胞から伸びる突起のこと。嗅神経線維の束の総称。嗅神経線維が20本の束となって嗅糸となり、篩骨を通り抜け、嗅球へと続く。

 

○求心性

 末梢からの刺激や興奮を中枢に伝達すること。⇔遠心性