2020/7/26 更新
Cypress | ||||||||
学名 Cupressus sempervirens 科名 ヒノキ科 和名 イトスギ 抽出法 水蒸気蒸留法 抽出部位 葉と果実 産地 フランス、モロッコ、ドイツ、スペイン、イタリア、インド 主成分 α-ピネン、δ-3-カレン、カディネン、シメン
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ノート/ブレンドファクター/色
ミドル / 5 / 無色〜黄色
香りの特徴
ウッディー調のスッキリとした香り
主な効能
鬱滞・鬱血除去作用
(静脈鬱血、脚のむくみ、リンパの排液、静脈瘤)
神経強壮作用
(精神を浄化し、こころに落ち着きを与える)
自律神経調整作用
(ヒステリーやイライラを鎮める)
体液のバランスをとる
(皮膚のたるみ、毛穴の開き過ぎ、皮脂分泌過多、赤ら顔)
エストロゲン様作用、通経作用
(月経周期の安定)
鎮咳作用(空咳、百日咳、しつこい咳、痙攣性の咳)
瘢痕(はんこん)形成作用
(肌の凸凹や傷を治す作用)
禁忌
通経作用があるので妊娠中は使用しないでください。
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香りは同じ針葉樹のジュニパーと似ていますが、少しウッディ調でしょうか。
メディカルアロマテラピーの中でも、風邪や生理痛など、日常起きやすいトラブルに対応できる、とても役立つ精油です。
古代にはフェニキアやクレタで船や家の木材に使われました。エジプトでは棺や医療に使用されたことがパピルスに記されています。
ギリシャ人は神々の彫刻に使用しました。古代アッシリア人は治療にも利用しています。
サイプレスの主成分は「α-ピネン」という成分ですが、これが多いとスッキリしたクリアな香りになります。
余分な体液を排出する作用があるので、
に有効です。
足のむくみにはマッサージが一番。夕方になると靴がパンパンになってしまう方は、夜むくみとりマッサージをして脚をスッキリさせてから寝ましょう。
その日のむくみはその日のうちに解消しておきたいですよね。
<材料>
これを、ガラス容器などに入れて混ぜて、ふくらはぎや足回りに塗ってください。塗るだけでも十分効果はあるのですが、ホホバオイルなどの植物オイルを塗ってマッサージするとさらに効果的です。
マッサージをする時は下から上へ、足首の方から膝裏に向かって優しくさすり上げるようにしてマッサージしましょう。
膝裏にはリンパ節があります。最後はここをくるくると刺激すると老廃物が流れやすくなって、翌朝スッキリしますよ。
サイプレスには通経作用があります。卵巣の働きを正常化して、生殖器系の不調全般に有効です。特に、
などに役立つ精油です。
生理不順よりは生理前のイライラ、生理痛などに有効かなと思うので、それらの不調を改善するオイルを作りましょう。
<材料>
これを混ぜて、お腹などに塗ってみてください。
もし痛みが強い時は、ラベンダーやバジルとのブレンドもおすすめです。
サイプレスには鎮咳(ちんがい)作用といって、咳を鎮める作用があります。「δ-3-カレン」という成分が咳止めに役立つと考えられています。
風邪の引き始めに使うと悪化するのを防げます。
私は風邪ブレンドとして、喉や鼻の症状を緩和するユーカリラディアタ、免疫力を調整するラヴィンツァラとブレンドして使っています。
風邪かな?と思った時に、ジェルで薄めてたっぷり塗るとすぐに治ってしまうんですよ(ただし、ひどくなってから塗っても治りませんよ)。
風邪の季節にはとても重宝する精油です。まさに”メディカルアロマ”という使い方ですよね。
風邪の引き始めにとても役立つジェルです。
<材料>
これを混ぜて、胸や喉に塗ります。私は風邪気味の時に1日3回くらい塗るようにしていますが、早めに対処するほど風邪の治りも早いです。
冬の間はこれを多めに作っておき、いつでも塗れるように常備しています。
今すぐ咳を止めたい!という時には、芳香浴よりも積極的に香りの成分を取り入れる吸入法で使ってみましょう。
マグカップにお湯を張り、そこにサイプレスを2〜3滴加えます。目を閉じて、そこから上がってくる香気成分をゆっくりと吸い込んでください。
呼吸器にしみ渡るように、鼻と口両方から吸ってみてくださいね。
体液のバランスを取るので、
の方におすすめ。
瘢痕形成作用もあるので、ニキビ跡が気になる方にもおすすめです。
肌をさっぱり整えたいので、使い方としてはクリームよりもローションの方がいいかなと思います。
<材料>
<作り方>
精神を浄化し、心の安定を図ります。
閉ざしたこころを解放し、道を切り開くための忍耐力を強化するサイプレスは、イライラしがちな人にむいています。
女性の不調にも良いので、生理前のイライラを鎮めるのにも向いていますよ。
サイプレスは少し高価な精油の部類に入るので、まずはお手軽価格で試してみたい、という方へ。
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