2021.5.25 更新
Rosemary | ||||||||
学名:Salvia rosmarinus 科名:シソ科 抽出法:水蒸気蒸留法 抽出部位:葉 産地:フランス、チュニジア、ユーゴスラビア、 スペイン、ポルトガル、 イタリア、モロッコ、アメリカ 主成分:1,8-シネオール、α-ピネン、カンファー カンフェン、ミルセン、 リモネン、カリオフィレン、ボルネオール
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ノート/ブレンドファクター
ミドル / 2
香りの特徴
強い樟脳のような香り
主な特性
禁忌事項
カンファー(ケトン類)には神経毒性があるため、
には使用しないこと。
ケモタイプ精油とは、植物としては同じもの(学名が同じ)なのですが、育った環境の違いなどにより、成分の含有比率が違ってくるものを言います。
ローズマリーには、
があります。
ローズマリー・シネオールは、1.8-シネオールがおよそ40〜50%位になるのですが、ローズマリー・カンファーは15〜35%くらいになります。
その代わり、カンファーの含有量が多いのです。
成分の比率が違うということは、香りも違いますし、当然精油の作用も違ってきます。
ローズマリー・カンファーと言えば、肩こりや筋肉痛に有効なアロマ。身体の疲れを取りたい時におすすめの精油です。
血行を良くして筋肉の緊張を和らげてくれます。
などの症状が気になる時に使ってみましょう。
今日はとても身体が疲れている、足も筋肉痛だし、などという時に使ってみてください。
<材料>
レモングラス精油には血管を拡張する働きがあるので、ローズマリー・カンファーとあわせて使うと、血行を良くして、筋肉の疲れを癒してくれます。
もし痛みが強い時には、ペパーミントやラベンダーをプラスしてもいいと思います。
カンフル剤という言葉を聞いたことがあるでしょうか。このカンフル、カンファーと同じ意味なんですね。
カンファーは強心剤にも使われていて、心臓を強くする働きがあるとされています。
つまり、血液を送り出す力が増すということで、
などの効果が期待できるわけです。
冷え症やむくみを改善し、血行不良から来る肩こりなどにも有効でしょう。
使い方は、上記のマッサージジェルを作って、気になるところに使ってみてください。
ローズマリーが認知症の改善&予防に良い、とテレビで放映され、一時期ローズマリー精油が手に入りにくくなりましたが、その時紹介されたのが、ローズマリー・カンファーだったのです。
ローズマリー・カンファーには頭脳を活性化させて、記憶力を増進させる働きがあるといわれています。
また、精油ではないのですが、ローズマリーのハーブを食べることで脳のゴミ(アミロイドβ)を排出する働きも証明されており、認知症の改善効果に期待が高まっています。
脳をスッキリさせてやる気を出したい!という時におすすめなのが、芳香浴です。
相性の良いレモンとブレンドするといいでしょう。
これをティッシュにたらして芳香浴を楽しんでみてください。
ローズマリー・カンファーは、虫除けにも使える精油なんです。
虫除けといっても、カンファーが適しているのは衣類の虫です。
防虫剤として、箪笥やクローゼットで使うのが有効です。
もし蚊などの害虫に使いたい場合は、ローズマリー・シネオールの方がおすすめです。
お気に入りの布があれば、簡単に虫除けサシェを作ることができます。
布は、どのくらいの大きさでも良いのですが、2つに折って開いている方をリボンなどで結べるくらいの大きさがあればいいです。
コットンにローズマリー・カンファーを5滴ほどしみ込ませて、折り畳んだ布の間に入れて、開いている方をリボンなどで結びます。
結ぶのが面倒なら、包んでおくだけでもかまいません。
それを箪笥などに入れてください。
精油の香りは飛びやすいので、時折見て香りを足すと良いでしょう。
ローズマリー・カンファーはとても有用なメディカルアロマですが、カンファーの含有量が多いため、若干肌への刺激が心配されます。
肌に使う時は、パッチテストを必ずしてください。
※パッチテストとは
薄めた精油を腕や太ももの内側など、皮膚が柔らかいところに塗って一晩放置し、赤身やかゆみが出ないかどうかチェックしてから他のところに使います。
手作りの化粧品などに使うなら、ローズマリー・カンファーよりもローズマリー・シネオールの方が作用が穏やかなのでおすすめです。
ローズマリー・カンファーを取り扱っている精油ブランドはそんなに多くありません。
品質を考えるに、プラナロムかフロリハナがいいと思います。
フロリハナは5mlサイズなので、初めて使うなら小さい方がいいかもしれません。
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