*ペパーミントの効果効能、使い方

2021.10.10 更新

スースーする香りで気分もリフレッシュできるペパーミント。

 

鎮痛作用や冷却作用に優れ、香りも良いので使い勝手の良いメディカルアロマです。

 

ペパーミントの効能や使い方についてご紹介します。

 

 

        Peppermint        

学名:Mentha piperita

科名:シソ科

抽出法:水蒸気蒸留法

抽出部位:葉

産地:アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、イタリア、インド、中国、スペイン、ブラジル

主成分:l-メントール、l-メントン、1,8-シネオール、イソメントン

 

 

ノート/ブレンドファクター/色

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香りの特徴

 メントールのすっきりした香り

 

主な特性

  • リフレッシュ作用(頭をスッキリとさせ、気持ちを引き締める)
  • 消化器系への作用(消化不良、胸やけ、下痢、便秘、乗り物酔い、時差ぼけ、鼻づまり、花粉症)
  • 鎮痛作用(偏頭痛、歯痛、筋肉痛、リウマチ)
  • 刺激作用(手足の全体的なしびれ、ショック、めまい、失神)
  • 冷却作用(かゆみ、炎症、日焼け、にきび、脂性肌)
  • 胆汁分泌促進作用、胆汁排液促進作用
  • 強壮刺激作用(血圧上昇、血管収斂作用、健胃作用、神経強壮作用など)

 

 

禁忌

 

 大変刺激が強いので、使う量に注意します。

 また、乳汁生成阻止作用があるので、授乳中は使用を控えた方がいいでしょう。

 (ハーブティーも同様)

 


1.ペパーミントの歴史

 

ペパーミントは西洋ハッカとも呼ばれます。

 

古代ギリシャの神の帝王、ゼウスにも献上されたペパーミントは、古くから歯磨き粉、消化薬、お菓子、酒などの香り付けに利用されてきました。

 

プリニウスは「香りを嗅ぐだけでも精神を回復させ、気分を爽快にさせる」と記しています。

 

14世紀に入ると歯を白くするのに用いられ、後にはタバコの匂い消しにもなりました。

 

ちなみに日本のハッカは「アルベンシスミント」です。

 

2.ペパーミントの特徴

 

濃度によって、冷却/加温作用の両方を併せ持つ精油です。

 

辛みと刺激する性質は、まず体を温めますが、最終的には冷やし、気分爽快にさせます。

 

熱性症状の解消に適しています。

 

ペパーミントの特徴はなんといっても「L-メントール」です。

 

メンソールともいいますが、これがミントのスースーする成分です。

 

ただし、刺激が強く、皮膚や粘膜を刺激することもあるので、使用する際は濃度に注意し、吸入する時は必ず目を閉じます

3.ペパーミントは痛み止め&胃腸をスッキリ

からだのあらゆる痛みに有効です。

 

メディカルアロマの中でも、痛み止めといえばバジルかペパーミントかな、というくらい便利な精油。

 

肩こり、腰痛などの筋肉の痛みから、頭痛や胃痛などの痛みを和らげてくれます。

 

頭が痛い時にはこめかみに、胃の調子が悪い時にはおなかに、オイルで薄めて塗ると良いでしょう。

 

ペパーミントは消化器系に最も効果的な精油の一つであり、消化不良、胃もたれ、鼓腸の解消に役立ちます。

 

鎮痛作用と消炎作用があるため、過敏性腸症候群、肝炎などによい働きがあります。

 

 

感染を抑える働きもあるので高熱やのどの腫れ、頭痛を伴う風邪とインフルエンザに役立ちます。

 

4.お風呂にもペパーミント

 

夏の入浴剤に入れたり、シャンプーやボディソープに加えるとメントールの効果で肌をさっぱりさせてくれます。

 

天然塩大さじ2〜3にペパーミントを2滴、レモンを1滴加えてよく混ぜ、湯船に入れてみましょう。

 

夏らしい香りのさっぱりした入浴剤になります。

 

ミントをお風呂に使うと冷却作用があるので、湯上がりがさっぱりするんですよ。

 

他にも、手持ちのシャンプーやボディソープに加えるのもおすすめです。

 

これも洗い上がりがさっぱりするので、夏の汗をかきやすい時期にはおすすめです。

 

ただし、冬はあまりおすすめできません。

 

メントールの冷却作用は結構強いので、お風呂から上がった後に寒くなってしまいます。

 


5.ペパーミントは乗り物酔いや吐き気止めにも良い

 

この香りが好きであれば、吐き気止めなどにもいいですね。

 

乗り物酔いや胃腸炎など特効薬がない病気の時、少しでも気持ちの悪さを楽にしたい、そんな時に嗅いでみると少し楽になるかもしれません。

 

ただし、吐き気がしている時はいつも好きな香りでも不快に感じることがありますので、香りを試す時は少量からにした方が良いでしょう。

 

6.ペパーミントでリフレッシュ

 

こころを活気づけ、胃を元気にするペパーミントは、神経を鎮め、精神的な疲労から救ってくれます。

 

クリアな香りで気分をリフレッシュしたい、気分転換したい、という時にもおすすめです。

 

仕事や勉強、家事の合間にティッシュにペパーミントを1〜2滴垂らして嗅いでみてください。

 

「こころにも効くアロマ・50種レポート」では、心への作用を中心に解説しています。

 

こんな時はどの精油を使えばいい?と迷ったら、詳しい効能をまとめた「80種のアロマ効能一覧表」もぜひご利用ください。

 


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