*アロマテラピーの注意事項*

2020/9/13 更新

 

100%天然=安全ではないことを知ってください。

 

精油は濃度が高いこと、中には危険性を示すものもあるため、十分な知識を持って取り扱うことが大切です。

 

ただ、使用方法を守っていれば、危険なものではありません。

 

1.必ず希釈して使うこと


精油はそのままでは皮膚に刺激が強すぎるので、薄めて使います。

 

濃度は精油によって違いますが、基本的には1%。

 

1%は、小さじ1のオイルに精油1滴の濃度です。


決して原液を直接皮膚に塗らないように!

 

誤って原液が皮膚についてしまったら、大量の水で洗い流します。
状況に応じて医師の診断を受けましょう。

2.飲用しないこと

 

精油は、飲んではいけません。

 

精油メーカーの中には、「飲んでも大丈夫」といっているところもありますが、絶対飲んではいけません。

 

精油は高濃度の植物のエキスなので、内臓にどのような影響を与えるかわからないからです。

 

そもそも、皮膚にも直接塗ってはいけないというものを、飲んだらまずいことはわかりますよね。


海外では医師や専門家の指示により飲用することがありますが、ホームケアではしないこと。

 

特に、小さい子がいるご家庭では注意して!子供がうっかり触ったり、飲んでしまったりしないように、気をつけてください。

 

3.火気厳禁


精油は油ではないのですが、引火性があります。

 

火のそばで使用しないよう注意します。

 

キッチンでの使用は特に注意しましょう。

 

4.保管方法に気をつける

 

  • 高温多湿の場所に置かない
  • 紫外線が当たらないよう直射日光を避ける
  • 風通しの良い涼しい場所(冷暗所)におく

酸化に気をつけて、しっかり蓋を閉めましょう。

 

開封後は早めに使い切るようにします。

 

柑橘系は約半年その他は約1年といわれていますが、早く使い切るにこしたことはありません。

 

特に柑橘系は、開封しなくても蒸発してしまったりするので、新鮮なうちに使いましょう!

 

5.妊婦の注意事項

精油の中には通経作用といって、生理のリズムを整えるものがあります。

 

妊娠初期には、これらの精油を避けなければなりません。

 

  • クラリセージ
  • ラベンダー
  • ゼラニウム
  • ローズ
  • アニス
  • スターアニス
  • フェンネル

などは、トリートメント(セルフマッサージ)に使わないようにしてください。

 

また、通常とは体調が違うことから、芳香浴以外の方法は特段の注意が必要です。

 

もちろん芳香浴も、体調と相談して無理のない範囲で行って下さい。

 

つわりの時などは、好きな香りでも気分が悪くなることがあります。

 

6.お年寄りや持病のある方は注意


お年寄りや既往症のある方など、抵抗力の弱い方に精油を使う時には、特に濃度に注意して、体調を見ながら使うことが大切です。

 

特に既往症のある方は医師に相談した方がよい場合もあるので慎重に。

 

7.子どもに使う時の注意


3歳未満の子は、芳香浴以外行わないこと。

 

気分が悪くなっても、言葉で表現するのが難しい年齢だからです。

 

3歳以上でも濃度には注意しましょう。

 

大人の使用量の1/10から始め、多くても1/2くらいまで。

 

子どもは抵抗力が弱い上、体重も少ないので、大人に比べて精油の影響を受けやすいこと、また体調に変化があっても上手に伝えられないことから、より慎重に使いましょう。

8.精油以外に類似品を使わないこと


アロマテラピーで使用できる精油は、100%天然のもの。

 

アロマオイル、ポプリなどの合成香料とは違います。

 

学名、産地、抽出部位、抽出法は最低限必要な情報です。

 

このような情報がないものは、精油として認められませんので、使わないようにしてください。

 

9.光毒性(ひかりどくせい)に注意

ベルガモット、レモン、グレープフルーツには、皮膚に塗布して紫外線に当たると炎症(光感作)を起こす成分(ベルガプテン)が含まれているので、塗布後12時間は日光に当たらないこと。


⇒光感作とは
 皮膚に塗られた精油成分が抗原となり、体内で抗体が作られることにより皮膚感作が起こること