2020.9.17 更新
クローブは漢方でも使われる「丁子(ちょうじ)」です。
養命酒にも入っていますね。
中国では古くから薬として使われてきたスパイスで、歯の痛みを和らげたり、口臭予防にも役立ったそうです。
歯が痛い時には、クローブを噛むことで薬代わりにしてきたようですね。
中世ヨーロッパでは伝染病の予防にも使われてきました。
ペストなどが大流行して大変でしたから、そのような時に抗菌作用の強力なクローブが重宝されたのでしょう。
刺激が強いので、トリートメントなどにはあまり使いませんが、メディカルアロマとしては非常に有効な精油です。
Clove | ||||||||
学名 Eugenia caryophyllata 科名 フトモモ科 抽出法 水蒸気蒸留法 抽出部位 花の蕾 産地 インドネシア、マダガスカル、ジャワ 主成分 オイゲノール、β-カリオフィレン
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ノート/ブレンドファクター/色
ミドル / / 透明
香りの特徴
スパイシーで刺激的な香り
主な特性
禁忌
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クローブの主成分であるオイゲノールは「フェノール類」に分類される成分で、とても強力な殺菌作用や鎮痛作用を持っています。
鎮痛とは痛みを和らげる作用ですが、鎮痛を通り越して「麻酔」ですね。
どちらかというと、リラックスするための精油ではなくて、治療的に使われる、まさにメディカルアロマのためにあるような精油です。
クローブの香りは胃の不調を改善し、食欲を増進させる働きがあります。
などがある時に有効です。
とても刺激が強い精油なので、マッサージよりは香りを嗅いで気分転換するという使い方をした方がいいでしょう。
クローブは歯痛を和らげるのにも使われてきました。
そういえば・・・正露丸のような香りもします。
口の中の疾患にも良いとされていますが、とても刺激の強い精油ですから、口の中に直に使うのは危険です。
0.5%以下の濃度にし、歯の痛みが気になるところに塗るのがいいでしょう。植物オイル小さじ2に対してクローブ1滴が0.5%の濃度になります。
もしくは歯磨きペーストを作って、クローブを加える方法もあります。
クレイを使うと、手作りの歯磨きペーストを作ることができます。
<材料>
これをよく混ぜてペースト状にし、歯磨き粉として使います。
精製水とグリセリンは好みの硬さになるように調節してください。
グリセリンは甘味付けとして入れているので、多めに入れると甘味が増すと思います。
クローブの香りはとても刺激的。
スパイシーというより、私は正露丸の匂いとしか感じられないのですが・・・
好き嫌いは分かれると思います。好きな人はとても好きで、私がメディカルアロマの講師をしている時は、クローブを嗅いで「ほんのりチョコレートの香りがする」って言っている生徒さんもいました。
確かに、スパイシーな中にも、ほんのり甘味を感じる香りかも知れません。
クローブは心を元気にして、前向きにさせてくれる香り。少し落ち込んでしまったり、元気がない時におすすめのアロマです。
また、集中力が欲しい、もうひと頑張りする気力が欲しい!という時にも使って欲しいです。
欧米では、クリスマスになるとオレンジにクローブを隙間なく刺してシナモンパウダーをかけたオレンジポマンダーが作られます。
これは魔除けの意味もあるそうですが、オレンジとクローブってとても合うんですね。
ですから、もし元気を出したい時にクローブを使うなら、オレンジスイートとのブレンドがおすすめです。
オレンジスイート3〜4滴に対してクローブ1滴くらいでブレンドしてみてください。
家の中で出る害虫、特にゴキブリに即効性があるといわれています。
もしもいやなゴキブリを見つけてしまったら、クローブを使って退治しましょう。
クローブとスペアミントを1滴ずつコットンかティッシュにたらし、キッチンの隅などに置いておきましょう。
スペアミントも、ゴキブリに対して即効性&持続性がある香りだとされています。
クローブだけだと家の中が正露丸くさくなってしまうので、スペアミントもしくはペパーミントとブレンドすることをおすすめします。
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たくさんあっても使い切れないので、クローブを買うなら少量のものをおすすめします。
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