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花、葉、果皮、根、種子、樹脂から抽出した天然の素材
⇒油脂ではない!
油脂とは、1つのグリセリンと3つの脂肪酸がエステル結合したトリグリセリド(中性脂肪)のこと。
精油は「油」という字が入っていますが、油ではありません。植物の二次代謝物です。
★揮発性が高いためと、品質の劣化を防ぐため、保存には注意が必要
※パッチテストとは?
前腕部の内側に1%の濃度で希釈したトリートメントオイルを塗布し、24〜48時間放置。皮膚に炎症や赤み、かゆみなどが起きないことを確認します。
精油の製造法は、そのほとんどが水蒸気蒸留法なので、試験対策としては水蒸気蒸留法以外の方法でとれる精油は何か、ということを覚えてくといいですよ。
水蒸気蒸留法は原料に水蒸気を当てて、その水蒸気を冷やすと精油と水に分離されます。
低コストで大量生産できるのがメリットだが、熱に弱い成分は抽出できないことがデメリット。分離された水はフローラルウォーターとして使えます。
油脂吸着法はラード(牛脂)やヘット(豚脂)、オリーブ油などを利用します。手間とコストがかかるため、今ではほとんど使われていない方法です。
冷浸法(アンフルラージュ)は常温、温浸法(マセレーション)は60〜70℃で行います。香りを含んだ脂をポマードといい、そこからアブソリュートを抽出します。
圧搾法は柑橘系の果皮から精油を取る方法です。イメージとしては、皮を圧搾して中のエキスを出す感じです。
熱の影響は受けない代わりに不純物が入ってしまうため、劣化しやすいのがデメリット。だから柑橘系は、早めに使い切った方がいいのです。
揮発性有機溶剤抽出法は油脂吸着法の代わりとして考案され、主に熱に弱い花の精油を採取するのに用いられます。
花から採れたものをアブソリュート、樹脂から採れたものをレジノイドと呼びます。
超臨界流体抽出法は低温で抽出するため香りに与える影響は少ないのですが、コストがかかるのがデメリット。
この方法で採れたものをエキストラクトといいますが、まだあまり出回ってはいないですね。
・光毒性
グレープフルーツ、レモン、ベルガモットなどの成分。皮膚に塗布後、紫外線を浴びると炎症を起こす。紫外線には12時間当たらない。
・光感作
精油の成分が抗原となって抗体が産生され、再度その精油を使用した際に抗原抗体反応が起こり、皮膚に炎症を起こすこと。光に当たることで起こるアレルギー反応。
・浸透と吸収
浸透とは表皮や神秘に成分が到達し、局所的な効果を及ぼすこと。吸収とは毛細血管やリンパ管に入り全身に行き渡ること
・皮膚への効果
アストリンゼント=収れん
モイスチャー=保湿
エモリエント=皮膚を柔らかくする
・精油の経路(嗅覚)
鼻腔→嗅上皮→嗅毛→嗅神経細胞→嗅神経繊維→嗅球→嗅索→大脳辺縁系
・精油の経路(呼吸器)
鼻の粘膜→血管、または肺→肺胞→血管
※LD50値とは?
リーサルドース50%という意味。100匹のマウスにある物質を投与してそのうち50匹が死に至る量のこと。値が大きいほど危険性の低い精油である。
・精油の学名はラテン語で、世界共通。リンネ(スウェーデンの博物学者)の二名法により属名と種小名から成る。
・分別蒸留とは、沸点の違いを利用したものである
・ケモタイプとは、同一学名の植物でありながら、含まれる成分の構成比率が著しく違うもののことである。たとえば、同じローズマリーでも産地や採取時期によってカンファー、シネオール、ベルベノンの3種類のケモタイプがある。
・ピュアナチュラルとは100%天然のものを指し、脱フロクマリン加工されたものなどはピュアナチュラルとはいえない。
・ネイチャーアイデンティカルとは「自然と同一の」という意味であり、人工的に合成したもの。アロマテラピーでは使用しない。
・ブレンドエンハンサーとは精油をブレンドした時に香りをよくするために使われる精油のことである。
・芳香族系化合物は分子内にベンゼン環を含む、脂肪族系化合物は分子内にベンゼン環を含まない。
・脱テルペン処理とは、精油の劣化・重合を抑えるためテルペン系炭化水素の一部を除去する処理のこと。重合とは、精油の分子が重なり合って化合物となること。粘度が高まり劣化しやすくなる。
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