2021.1.25 更新
これから実際に精油を買おう!となると、何を選んだら良いかわからないという人も多いと思います。
そこで、初めての精油を選ぶときのポイントについて説明しましょう。
え、精油に本物とか、偽物とかあるの?と思いましたか?
はい、精油と呼べるのは、100%天然のものだけです。
などは、アロマテラピーでは使いません。
では、どうすれば本物を買えるのか?
一番大事なのは、信頼できるメーカーを見つけることです。
日本では、必ずしも価格と精油の質とは一致しませんが(経営努力をされているメーカーでは通常の半額以下の価格で売られている場合があります)、あんまり安いものでは合成香料が混ぜてあったりする危険もあるので要注意です。
必ず100%ピュア(=天然100%)であること、
などがきちんと明記されていることを確認してください。
どの精油を買うか、最初の1本は迷いますよね。
そんなときは自分の鼻で確かめるのが一番です。
実際に嗅いでみて、いい香りだと感じるもの=今の自分が欲しがってるものを買ってみるのがいいと思います。
香りを嗅ぐ際には、必ず試香紙(ムエット)にたらして、空気にさらしてから嗅いでみてください。
精油によってはビンから直接嗅いだのとは香りが違う場合もあります。
それでもどうしようか迷うときには、こんな精油はいかがでしょう。
最初からたくさんの精油を揃えるのは難しいので、数本買う場合にはどれがいいか、使い道が多くて使いやすい精油をいくつかご紹介します。
万能選手です。詳しい効能などはこちらもご覧ください。>>精油ガイド
スキンケアに、マッサージに、芳香浴にと何でもござれです。
フローラル系の甘く親しみやすい香り。
とてもやさしい精油なので、小さなお子さんにも使えます。
ただ、産地や採れた時期によってかなり香りが違う精油でもあります。
はじめはフランス産やブルガリア産などの華やかな香りのもがよいのではないでしょうか。合成香料との違いがよくわかります。
ラベンダーは品種が多く、ストレスケアに使うのであれば真性ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)を選びましょう。
他には、ラベンダー・ストエカス、ラベンダー・スピカ、ラベンダー・スーパーなどがあります。
それぞれ香りが違いますので(ラベンダー・スーパーは真性ラベンダーに似ています)、香りや学名を確認して購入するといいですね。
香りが違うということは、成分が違う、イコール作用が違うのです。
自分が何に使いたいか、目的と違ったものを買ってしまうことを防ぐため学名はしっかり確認しましょう。
スーッとした刺激のある香りです。
風邪を引いたとき(のどが痛いときなど)にマッサージや芳香浴に。
お部屋の空気清浄にもいいですね。
インフルエンザにも効果あり、との報告があります。
この香りが嫌いだという人はあんまり多くないでしょう。
万人受けする香りですね。
日本のみかんよりも少し甘みのある香りです。
柑橘系なので香りが飛びやすいですが、私はバスソルトやヘアミストなどによく使っています。
誰もが知ってるハッカの香り。
別名、西洋ハッカといいます。
メントフランという甘い香りの成分が入っているので日本のはっか油に比べると少し甘い感じがします。
空気清浄に、お台所の殺菌に。ペパーミントがO-157にもきく、という新聞記事を読んでから、台所の掃除の後に除菌スプレーとして使っています。
アロマテラピーを実践するうえで一番大切なこと、それは香りを楽しむことだと思っています。
精油の薬理効果や、体の仕組み、香りの歴史など勉強することはたくさんありますがそれにとらわれてしまっては、本来の精油の力が発揮されないんじゃないかな、と思ったりもします。
私自身、アロマを始めた頃は、その効果にとらわれすぎていて、体の不調は全部精油で治せる!ぐらいの勢いであれこれブレンドしたりしていました。
でも、精油はからだのみに働きかけるのではなくこころにも働きかけることのできるものですから、頭でっかちになることなく、好きな香りを楽しみながら心とからだをときほぐす、という本来の目的を見失ってはいけないですね。
私はメディカルアロマの専門家ですから、もちろん効能は重視しています。
でも、香りも大事にしたいんです。
この精油は○○に効果がある、と書いてあっても自分が好きになれない香りではきっと効果半減なんじゃないでしょうか。
だから、精油を選ぶときはまず嗅いでみる。自分の鼻の勘を信じましょう。
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