*マジョラムの効果効能、使い方

2021.3.11 更新

マジョラムといえば自律神経。

 

自律神経といえばマジョラム。

 

自律神経のバランスをとってストレスを和らげてくれる精油です。

 

気持ちが疲れやすい人は、1本も持っておくと便利です。

 



 

       

Sweet Marjoram

       

学名:Origanum majorana

科名:シソ科

抽出法:水蒸気蒸留法

抽出部位:葉・花の先端

産地:フランス、エジプト、スペイン、リビア、イギリス、ハンガリー、チュニジア

主成分:テルピネン-4-オール、シス-サビネンハイドレイト、シメン、リナロール、β-ピネン、α-ピネン

 

 

ノート/ブレンドファクター

 ミドル / 3

 

 香りの特徴

 マイルドでライトスパイシーな香り

 

主な特性

  • 鎮静作用(リラックス、不安・ストレス・緊張を鎮める、心を温める、孤独感や哀しみを癒す)
  • 自律神経調整作用(自律神経のバランスを取る)
  • 血液の循環を良くする(筋肉痛、月経痛の緩和)
  • 心臓の強壮剤(血圧降下、頭痛、不眠症)
  • 消化促進作用
  • 通経作用
  • 強壮作用

 

 

禁忌

  • 妊娠中は使用しない
  • 眠気を催すことがあるので長時間の使用は避ける

 

1.マジョラムは料理にも使われるハーブ

スイートマジョラム、マージョラムとも呼ばれます。

 

古くからよく知られた薬草の一つで、古代ギリシャやローマでは新郎新婦が花の冠をつける習慣もあったそうです。

 

現代でも、パスタ料理やソーセージ、嗅ぎタバコなど幅広く利用されているハーブです。特に、肉料理によく使われますね。

 

私は、スイートマジョラムは”冬の精油”というイメージを持っているのですが、実際、寒い時期に登場することが多いです。

 

この精油の特性を詳しく知る前から”温かみ”を感じていて、寒い時の脚のトリートメントによく使っていました。

 

ライムとのブレンドが好きで、マイルドな甘さにライムの苦みが加わった香りがとても好きです。ぜひ、お試しください。

 

1-1.ディオスコリデスの軟膏にも使われた

アロマテラピー検定やインストラクターの勉強をしていると、ディオスコリデスという人が出てきます。

 

古代ローマ時代の医師で「マテリア・メディカ」という薬物の本を書きました。

 

この人が作った軟膏に、神経を鎮めるためにマジョラムが使われていたそうです。

 

2.マジョラムは自律神経のバランスを取る

マジョラムは自律神経のバランスを取るのに役立ちます。

 

自律神経のバランスを取る働きに優れた精油です。

 

ストレスがずっと続いた状態でいると、段々自律神経のバランスが乱れてきます。

 

ところが自律神経は自分の意思ではコントロールが出来ません。

 

本当なら、食事をした後や寝る前には副交感神経が優位になってきて眠くなるはずなんです。

 

ところが自律神経のバランスが乱れていて、交感神経が優位な状態が続いている体もこころもリラックスできません。

 

本来交感神経は朝からどんどん活発になって、1日の活動を支える重要な役割がありますが、リラックスしたい時間帯にはあまり働かないで欲しいわけです。

 

でもそれを自分の意思ではどうすることも出来ないので、アロマの力を借りたいんですね。

 

心の疲れがたまってどうにもならなくなる前にマジョラムを使って自律神経のバランスを整えて欲しいと思います。

 

自律神経といえば、バジルも優秀なので、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

 

>>バジルの効能、使い方

 

2-1.ティッシュにたらして枕元に

神経が高ぶってしまって眠れない。それは交感神経が活発になったままだからかもしれません。

 

そんな時こそマジョラムの出番です。

 

ティッシュに1〜2滴たらして枕元に置いておきましょう。

 

マジョラムだけでもいいですし、私のおすすめはライムとのブレンドです。

 

マジョラムのスパイシーな甘さとライムのほろ苦さがとても合います。

 

疲れたなという時には、ラベンダーなどのリラックス作用のあるものももちろんいいのですが、自律神経のバランスを整えてあげると、よりリラックス効果が高まります。

 



3.マジョラムは風邪にも良い精油

マジョラムは呼吸器系の風邪にとても役立つ精油。

 

気管支炎とか副鼻腔炎など、喉や鼻の風邪にいいですよ。

 

風邪を引いて呼吸器が苦しいなという時に使ってみて欲しい。

 

風邪というとユーカリラディアタを使うことが多いですが、スッキリしたクリアな香りが好きならユーカリ、もう少し温かみのある香りが好きならマジョラムがおすすめです。

 

ストレスがたまっているせいで免疫力が低下して風邪を引いてしまったなら、心のバランスも整えるマジョラムの方がいいかもしれません。

 

3-1.風邪の時には吸入法で

吸入法とは、芳香浴よりももっと積極的に香りを嗅ぐ方法です。

 

マグカップにお湯を張ってそこにマジョラムを2滴たらします。

 

お湯から立ち上る香りを鼻と喉にしみ渡らせるようにしてゆっくり吸い込んでみて下さい。

 

 

4.マジョラムは筋肉痛にも◎

マジョラムは痛みを鎮める働きもあって、筋肉痛や関節痛なんかにもいいんですね。

 

筋肉痛というとウィンターグリーンとかローズマリー・カンファーなどがいいのですが、香りにも好みがありますよね。

 

ウィンターグリーンはサロンパスそのものの香りですから、ちょっと香りが苦手、という方はマジョラムを使ってもいいでしょう。

 

特に、神経が緊張しがちで身体に力が入っている人は、気持ちもリラックスできて一石二鳥かもしれません。

 

4-1.筋肉痛にはマッサージを

筋肉痛(または肩こりなど)をどうにかしたい時にはやっぱりマッサージですね。

 

アロママッサージというと植物オイルで希釈して使う方法が一般的ですが、ここは水溶性ジェルを使って浸透力を高めていきましょう。

 

植物オイルでも良いのですが、水溶性ジェルを使った方が精油の浸透がなんと6倍も違うのです。

 

ジェルを使った方がいいでしょう?

 

<材料>

これをよく混ぜて痛みが気になるところに塗ってください。

 

その後に、手の滑りを良くするために植物オイルを手に取ってマッサージをします

 

この2段階の方法で、精油の浸透も良くなるし、マッサージもできて身体の巡りも良くなり、身体の痛みもほぐれていきます。

 



5.マジョラムは消化不良ぎみのおなかにも良い

マジョラムには消化を促進する働きがあります。

 

お腹の調子が悪いときや消化不良かなと思う時にも是非使って欲しいです。

 

食べられるものから採れるアロマにはだいたいこの消化促進作用があるんですけど、マジョラムもその一つですね。

 

ジンジャーとかペッパーだと香りに刺激がありすぎると感じる人はマジョラムがおすすめです。

 

6.不安やストレスが強い時にもマジョラム

この甘みのあるハーブ調の香りは、不思議と心を温めてくれる働きがあると思います。

 

夏よりも冬に向いている精油だと思っているのですが、「温める」という働きに優れた精油です。

 

心の緊張をほぐす働きもあるので、ストレスから来る緊張で体調が悪い、寝付けない、という時にもいいでしょう。

 

強壮とリラックスの両方に役立つ精油の一つです。

 

気持ちを和らげながらも内側から強くしてくれるんですね。

 

不安やストレスが強く感じやすい方におすすめです。

 

リラックスというとラベンダーゼラニウムなどが使われることが多いですが、甘めな香りが苦手な方には、マジョラムのハーブ調の香りの方がいいかもしれません。

 

6-1.芳香浴で楽しんでみて

疲れたなあ、今日も1日がんばったなあという日には、寝る前にマジョラムで芳香浴をしましょう。

 

芳香浴とは、香りをゆっくり楽しむことです。

 

ティッシュにたらして嗅いだり、寝る時にもリラックスしたいなという時は枕元に置いてみてください。

 

 

7.マジョラムとブレンドするのにおすすめの精油

 

マジョラムはハーブ系の精油なので、同じハーブ系の精油と相性がいいです。

 

また、優しいフローラル系の精油もいいですね。

 

心安らぐブレンドになります。

など。

 

個人的には、マジョラムとライムのブレンドが超おすすめです!(柑橘系ですが)

 

なんといいますか、不思議と心温まるブレンド。

 

心が冷えているなと感じた時に、試してみてください。

 

 

「こころにも効くアロマ・50種レポート」では、心への作用を中心に解説しています。

 

こんな時はどの精油を使えばいい?と迷ったら、詳しい効能をまとめた「80種のアロマ効能一覧表」もぜひご利用ください。

 

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