*ユーカリ・ラディアタの効果効能、使い方

2020.2.8更新

 

        Eucalyptus        

学名   Eucalyptus radiata

科名   フトモモ科

抽出法  水蒸気蒸留法

抽出部位 葉

産地   オーストラリア、スペイン、ポルトガル、中国、南アフリカ

     マダガスカル、フランス

主成分      1,8-シネオール、α-ピネン、リモネン

 

 

ノート/ブレンドファクター/色

 トップ / 2〜3 / 淡い黄色

 

香りの特徴

 ミント系のシャープでクリアな香り

 

主な特性

  • 殺菌作用
  • 抗ウィルス作用
  • 効カタル作用
  • 消炎作用
  • 鎮痛作用
  • 風邪の諸症状に(花粉症、咳、鼻づまり、ぜんそく、痰、各種感染症)
  • 消毒作用(有毒な動物に噛まれた傷、虫さされ、やけど)
  • 精神集中(眠気を防ぐ)
  • 冷却作用
  • デオドラント作用

 

◆ユーカリを使うならラディアタがおすすめ!

 

ユーカリは700種類以上もあり、樹高は100メートルを超すものもある、世界で最も高い木の一つです。

 

中でも一般的なのはグロブルス種のものです。

 

グロブルス種は少し刺激があることがあるので、子どもに使うには必ずパッチテスト等を行い、様子を見ながら低濃度で使い始めて下さい。

 

個人的にはラディアタの方が香りが良くてオススメだと思っています。

 

ラディアタ種はグロブルス種よりも1,8-シネオールの含有量が少ないので、刺激が少なめで子どもにも使用できます。

 

グロブルスはなんといいますか、ちょっと香りに癖があるような気がします。

 

こればかりは好みですが、同じクリアな香りでもラディアタの方がすっきりとしつつも柔らかい香りです。

 

ティートゥリーとは共通の性質を持ち、そのスッキリとした香りは室内香としても最適です。

 

◆ユーカリは風邪対策に最適!

     

オーストラリアの原住民は、感染症や発熱の治療にユーカリを用い、燃やしてその煙を吸入していました。

 

ユーカリは主に呼吸器系の症状に対して効果を発揮してくれます。

 

風邪の引き始めには特に最適な精油です。

 

精油は抗菌作用を持つものが多いので、風邪に良いものがたくさんありますが、ユーカリはまさにメディカルアロマの代表格ともいえる精油だと思います。

 

抗カタル作用によって、鼻水、鼻づまり、痰など粘膜系の症状を楽にしてくれるんです。

 

ヴィックスヴェポラッブにも入っているということを知ってからは、自分で風邪対策にブレンドを作るようになりました。

 

●ユーカリの風邪対策ジェル

風邪の引き始めに使えるジェルを作りましょう。

<材料>
  • 水溶性ジェル 大さじ2
  • ユーカリラディアタ精油 2滴
  • サイプレス精油 2滴
  • ラヴィンツァラ精油 2滴
サイプレスは咳止めとして有効ですし、ラヴィンツァラは免疫力アップに役立ちます

私は、喉に違和感があったり、鼻がスースーして「風邪の引き始めかな?」と思った時にこのジェルを使っています。喉の周り(首の周辺)に1日数回塗るだけで風邪が悪化するのを防いでくれるんです。

メディカルアロマは薬ではないので、症状が悪化してから塗っても効きませんけど、本当の引き始めに使うととてもいい働きをしてくれますよ。

冬はジェルを多めに作って常備しておくと便利です。

◆ユーカリは花粉症対策にも活躍

 

花粉症を治すことはできませんが、辛い症状を少しでも楽にすることはユーカリの得意とするところ。

 

鼻づまりや鼻水が辛い時、マスクの下にユーカリを1〜2滴垂らしておくと、呼吸をするたびにユーカリの香りを吸い込むことができるので、呼吸器が楽になっていきます。

 

または、上記でご紹介したジェルをユーカリだけで作って、胸元に塗ります。

 

ユーカリの成分が浸透するのと、自分の体温で香りが上がってくるので、呼吸器の症状を和らげることができるかと思います。


 

 

 ユーカリの根は著しく土壌を乾燥させるので、アルジェリアの湿地帯でマラリアの流行地域に植林されています。