Benzoin | ||||||||
学名 Styrax benzoin(スマトラ) Styrax tonkinensis(シャム) 科名 エゴノキ科 抽出法 溶剤抽出法/水蒸気蒸留法 抽出部位 樹脂 産地 スマトラ、ジャワ、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオス 主成分 バニリン、桂皮酸エステル(スマトラ)、 安息香酸エステル(シャム)
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ノート/ブレンドファクター
ベース / 1
香りの特徴
甘くバニラに似た香り
主な特性
リラックス作用
(緊張した神経を鎮める)
呼吸器系への作用
(咳、喉の痛みに)
スキンケア
(肌の炎症を抑え、乾燥し固くなった皮膚のケア)
溶剤抽出法によって得られる花の精油は「アブソリュート」と呼ばれますが、原料が樹脂である場合には「レジノイド」と呼ばれます。
この樹脂は、植林後、7年を経ると刻み目から分泌される樹液を採取して得ることが出来ます。
インストラクター試験にはよく出題される精油の一つです。「エゴノキ科」「レジノイド」「溶剤抽出法」「樹脂」という特徴的な言葉が多いですね。
東洋では「安息香(あんそくこう)」と呼ばれ、何世紀にも渡って香と薬の両方に使用されてきました。
中国の医師は、寒湿症と診断する呼吸器系と泌尿器系の疾患に処方していました。
中世ヨーロッパでは、「ガム・ベンジャミン」と呼ばれ、「フライヤーズ・バルサム」の主成分として知られていました。
固くひび割れた皮膚に塗られたり、呼吸器系疾患には蒸発させて吸入されました。
ベンゾインは精油というよりは樹脂。
そのままだとドロドロで使えないので、希釈して売られています。
褐色の精油です。
慢性気管支炎や喘息、痛みを伴う咳やのどの腫れにはユーカリやティートリーとのブレンドが効果的です。
呼吸器の不調を癒す働きに優れていて、
など、風邪の諸症状に有効。
メディカルアロマで風邪に良い精油というと、ユーカリのようにスッキリとしたクリアな香りのものが多い中で、ベンゾインはバニラの甘い香りで呼吸器系の不調を改善します。
風邪を引いているということは、だいたい疲れて免疫力が低下している時。
風邪の諸症状を和らげながら、心もリラックスできるベンゾインは心も身体も癒すことが出来る便利なアロマです。
おすすめの使い方は、風邪用のジェルを作っておくこと。
ちょっと調子が悪いなと思ったら、すぐに首(喉)や胸に塗ります。
<材料>
私はこれを3倍くらいの量で作って、常備しています。
風邪の引き始めに使うことで悪化しないで済んでいます。
鎮静作用と癒傷作用があるので、あかぎれ、しもやけ、切り傷などにベンゾインのハンドクリームを使うとよいでしょう。
クリームを塗った手で顔を覆いゆっくりと深呼吸すると、甘いバニラの香りに包まれてアロマテラピー効果もあります。
他にはフランキンセンスなどもハンドクリームにはオススメですよ。
せっかくですから、他の香りをブレンドしないで、ベンゾインの甘さを楽しみましょう。
<材料>
これをよく混ぜます。
手を洗った後など、こまめに塗るようにします。
寝る時は手袋をすると保湿効果が高まりますよ。
心身が混乱して落ち着きと統合が必要な時に役に立ちます。
祈りの時にこころを安定させ集中させるので、仏教寺やヒンドゥー教寺院で焚かれる香には大切な成分の一つとなっています。
特に、悲しみや孤独感など心の冷えを感じる時に使うと、バニラの甘い香りが心を温めます。
例えば、神経の緊張状態が続いて無気力、無関心、無感動になってしまっている時など、心の温度を感じたくなったら、ベンゾインの甘い香りで心を包んであげましょう。
寝室を暗くして、枕元に香りを置いて目を閉じてゆったりした気持ちで瞑想しましょう。
横になって、そのまま眠ってしまっても構いませんね。
ティッシュにたらして枕元に置いておきます。
甘い香りに包まれて、幸せな気分で眠りにつけるでしょう。
ベンゾインには抗感染作用があり、生殖器系の不調にも良いとされています。
膀胱炎や尿道炎にも有効です。