2021.11.23 更新
ネロリはビターオレンジの花から採れる精油です。
とても優しい香りがする、花の精油。
高価な精油ですが、それだけの価値はあります。
香水にも使われていますが、リラックス効果も高く、スキンケアにも使える便利な精油です。
<目次>
Neroli | ||||||||
学名:Citrus aurantium 科名:ミカン科 抽出法:水蒸気蒸留法/冷浸法 抽出部位:花 産地:イタリア、フランス、モロッコ、 チュニジア、ポルトガル エジプト、コモロ、スペイン
主成分:リナロール、リモネン、 酢酸リナリル、ネロール ネロリドール、ゲラニオール
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ノート/ブレンドファクター/
トップ〜ミドル / 2
香りの特徴
オレンジのようなフローラルな香り
主な特性
禁忌
催眠性があるので、車の運転など集中力が必要なときは使用を控える
ネロリという名前は聞いたことがなくても、家に柑橘系の木があった方なら、きっと嗅いだことのある香りだと思います。
ネロリはビターオレンジの花から採れるアロマで、柑橘系の花の、ほんのり甘く、少し青臭さもある香りがします。
ビターオレンジの木からは、
と、3種類の精油が採れます。
ネロリの精油はローズ、ジャスミンと並んで非常に高価な花の精油ですが、それもそのはずです。
精油を1kg採るのに、実に1トンもの花が必要だそうで、それは精油も高価になりますよね。
ちなみに、精油は通常10mlサイズで売っていますが、ネロリは非常に効果なので、2〜3mlで売っていることが多いです。
名前の由来となったイタリア・ネロラ公国のアンナ・マリア妃は、手袋や文房具、スカーフに至るまで、あらゆるものにネロリの香りをつけたそうです。
なんて贅沢なんでしょうね。うらやましいです。
オレンジの花は長い間、純血を象徴するとともに、愛を確保するために結婚式の頭飾りやブーケに使用されてきました。
一方で、ネロリは娼婦がつけた香りでもあります。
身分に関係なく、すべての女性たちに古くから愛されてきた香りなんですね。
神経を鎮めて気持ちを落ち着かせる効果は大ですし、スキンケアや香水作りにも欠かせません。
オレンジの花びらは中国では化粧品として使われていましたし、イギリスではビクトリア朝時代にオーデコロンの成分として使われていました。
肌を柔らかくして保湿する働きがあるので、しわなど年齢を感じ始めたお肌におすすめのアロマ。
ローションやクリームに使いましょう。
妊娠線を予防するとされていますので、妊娠後期になったら、ネロリの香りも楽しみつつ、お腹のマッサージをするといいですね。
ネロリで贅沢な香りのクリームを作りましょう。
<材料>
スキンケアをしながら、ネロリの柔らかい香りに癒されます。
普段のスキンケアはもちろん、ボディケアにもぜひ使ってください。
不安感や絶望感を和らげ、こころに安定と幸福感をもたらしてくれます。ストレスへの対応が苦手な人は、怒りや嫌悪感といったマイナス感情を抑圧しがち。
たまった感情は無意識のうちに自分の中で絶望感へと変わってしまいます。
そのようなときに助けてくれるのがネロリ。
抑圧された感情を解放し、こころの安定と強さを取り戻します。
抑鬱的な気分、慢性的な不安などを感じているときには、それを軽減させてくれます。
それらの症状から来る不眠に効果的。交感神経を落ち着かせて、気分を鎮めてくれますよ。
高価だけれど、欠かせない精油の一つです。
なによりも、たった1滴でとっても幸せな気分になれる素晴らしい精油です。
特に、オレンジスイートとのブレンドがおすすめです♪私はこのブレンドを”幸せブレンド”と呼んでいます。
ネロリ1滴、オレンジスイート2滴をティッシュにたらして、芳香浴を楽しんでみてください。
ほんとに幸せな気分になれます。
病気でもないし、風邪を引いたわけでもないんだけど、どことなく体調が悪い、ということがありますよね。
ストレスがたまっていると、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れて、そこから体調を崩すことがあります。
そんな時にもネロリの出番です。
ストレスからくる食欲不振や倦怠感、PMS(月経前症候群)など、よく原因のわからない体調不良はアロマでリラックスすることで解決することもあります。
そんな時はネロリを1滴ティッシュにたらして、ゆったりとした気持ちで嗅いでみてください。