2021.10.7 更新
クリアな香りで心に染み渡る、ローズマリー。
芳香浴以外にも、髪や頭皮のケア、スキンケアなどさまざまなことに使えます。
ローズマリー・シネオールの効果効能、使い方についてご紹介します。
Rosemary | ||||||||
学名:Rosmarinus officinalis 科名:シソ科 抽出法:水蒸気蒸留法 抽出部位:葉 産地:フランス、チュニジア、ユーゴスラビア、スペイン、ポルトガル、イタリア、モロッコ、アメリカ 主成分:1,8-シネオール、α-ピネン、カンファー、カンフェン、ミルセン、リモネン、カリオフィレン、ボルネオール
|
ノート/ブレンドファクター
ミドル / 2
香りの特徴
強い樟脳のような香り
主な特性
ローズマリーは、同じ植物でありながら採れた場所や時期によって成分の比率が違います。
そのような精油をケモタイプ精油といいます。
学名の「Rosmarinus」はラテン語で「海のしずく」という意味で、「マリア様のバラ」という俗称もあります。
これはローズマリーの花が青いからでしょうか。
素敵な名前ですよね。
元々はアジア原産の植物ですが、今では主として地中海沿岸で生産されています。
育てて大きくなると、茎の部分はだんだん木質化していきます。
切っても切ってもどんどん生えて来るので、料理に使ったり、お風呂に入れたりと普段の暮らしの中で色々使えますよ。
我が家にもローズマリーの鉢植えがありますが、結構放置しているのにぐんぐん伸びてきます。
ハンガリー王妃の水(ハンガリアン・ウォーター)の原料として有名なローズマリー。
14世紀、手足が痛む病気にかかった王妃のために修道院の僧から献上された治療薬でしたが、これを使った王妃が70歳を超えて隣国ポーランドの王子に求婚されたということです。
元々はリウマチの治療のための薬でしたが、お肌に思わぬ効果を発揮したんですね。
王妃エリザベートがどのようにして美貌を取り戻したのか見てみたかったものです。
ハンガリアンウォーターは作れなくても、手作り化粧水で肌を引き締めることは出来ます。
<材料>
<作り方>
これを収れん化粧水の代わりに使ってみてください。
肌をさっぱり整えて、毛穴も引き締めてくれますよ。
これは、シネオールよりもカンファーの方が適しているかもしれません。
ローズマリーは脳細胞を活気づけ、頭脳を明晰にして記憶力を増進させます。
精神的な疲労や無気力に効果があります。中枢神経系にエネルギーを与え、各感覚をよみがえらせます。
テレビでローズマリーが”認知症に効果がある”と紹介されたことから、ローズマリー・カンファーが品切れになったことがありました。
これは、ローズマリーが直接的に認知症を改善させる、ということではなく、朝はローズマリー&レモンのブレンド、夜はラベンダー&オレンジ・スイートのブレンドを使い、サーカディアンリズム(概日リズム)を整えることにより、認知症の症状が軽減された、とのことでした。
体内時計を整えていく、ということは思いのほか大切なのかもしれませんね。
使い方は簡単です。毎朝ローズマリーとレモンのブレンドを嗅ぐだけ。
それで脳がしゃきっとして、1日のリズムが整います。
ローズマリーは肺と心臓、肝臓の強壮剤となります。
動脈血の流れを促すので、貧血にも効果があり、風邪、喘息、慢性気管支炎にも役立ちます。
収れん作用により、たるんだ皮膚を引き締め、むくみを好転させるので脂性肌のローションに最適です。
また、フケを抑え、髪の成長を促進するので、ヘアケアにも使えます。
私は、寝癖直しのヘアミストに使用しています。
ローズマリーの”寝癖直しウォーター”で髪も健やかに成長したようです。
その過程は『ローズマリーで髪が増えた!?』をご覧ください。
ヘアミストの作り方は上記の記事を参考にして頂くとして、もう一つのおすすめがローズマリーのヘアオイルです。
小さじ1当たりのオイルに精油を2滴くらい入れて、それをヘアオイルとして使います。
使い方は簡単。
毎日のケアには、シャンプー後のドライヤーの前に、アウトバストリートメントとして。
数滴毛先に馴染ませてから使うと、髪をドライヤーの熱から守ってくれます。
また、髪が乾燥しているなという時にはヘアパックもいいですよ。
シャンプー前に、毛先に少し多めにオイルを馴染ませます。
頭皮が乾燥していときは頭皮に付けてマッサージするのもおすすめ。
10分くらいおいて(出来れば蒸しタオルなどで頭を巻いて)、その後は普通にシャンプーしてください。
髪がしっとりしますよ。
コットンに精油を染み込ませて、タンスやクローゼットにおいておくと、衣類の虫除け効果が期待できます。
ただし、虫除け効果があるのはカンファーという成分。
これは、ローズマリー・カンファーの方が含有量が多いので、虫除けに使うならローズマリー・カンファーの方がいいかもしれません。
この記事はお役に立ちましたか?
簡単なご感想をいただけると嬉しいです。
こんな精油について知りたい、こんな記事が欲しいなどのご要望もお気軽にどうぞ。