【皮膚の構造】
皮膚の構造・・・表皮、真皮、皮下組織の3つからなる。
1 表皮=汗の出口、毛
2 真皮=毛細血管、皮脂腺、立毛筋、汗腺、動脈、静脈
3 皮下組織
【栄養素】
5大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)+食物繊維=6つの栄養素
1 糖質
すぐにエネルギー源となる。短距離走のような激しい短時間の運動には、まず糖質がエネルギーとして使われる。1日に必要なエネルギーのうち、50〜60%は糖質から摂取した方が良いとされているが取り過ぎは禁物。
1gあたり4kcal。
◎米、パン、いも類、砂糖、果物など。
2 タンパク質
血や肉など体を構成する主成分となるエネルギー源。ホルモンや各種の酵素の成分となる。体に取り入れられたタンパク質はアミノ酸に分解され再度タンパク質を合成し身体の成分に作りかえられますが、約20種類あるアミノ酸のうち、9種類は体内で合成されないため食物から取る必要がある(必須アミノ酸)。タンパク質を合成するには一定量のアミノ酸が必要で、不足すると発育障害や抵抗力の低下等がみられることもある。
タンパク質はからだの約20%を占めており、筋肉や内臓、髪や皮膚などの重要な組織を作る物質。
1gあたり、4kcal。
◎肉類、魚介類、乳製品、卵、大豆など。
3 脂質
効率の良いエネルギー源であり、体脂肪として蓄えられ、内臓を保護する。1日に必要なエネルギーのうち、20〜25%を脂質で取ると良い、とされている1日2000kcalなら50g)、食生活の欧米化に伴い、摂取量も増えている。
また、植物性脂肪や魚油は必須脂肪酸を多く含んでおり身体に取って欠かせない栄養素であるが、主に肉類から摂取することが多くなっているため、エネルギー過剰、肥満、生活習慣病の原因となっている。
必須脂肪酸とは体内で合成できない脂肪酸のことで、植物油にはリノール酸、リノレン酸などが、魚油にはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)など。摂取割合は、動物性脂肪:植物性脂肪=1:2〜1が理想。
1gあたり、9kcal。
◎肉類、魚介類、植物油など。
4 ビタミン
他の栄養素の働きを助け、身体の調子を整えます。現在認められているビタミンは13種類で、必要量は微量であるが、ほとんど体内で合成することが出来ないため、食物から摂取することが必要。
[水溶性ビタミン]ビタミンB1、B2、B6、B12、C、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸
[脂溶性ビタミン]ビタミンA、D、E、K
ビタミンの働きは、タンパク質や脂質がエネルギーに代わる時、または、筋肉や皮膚などの身体の構成成分に変わる時などに転換の手助けをする。
◎緑黄色野菜、果物など。
5 ミネラル(無機質)
体内で合成されない微量元素で、身体の機能を調節する。骨や歯、細胞膜などの構成成分となっており、人体の5%は無機質からできている。
⇔有機質:酸素、炭素、水素、窒素を含む化合物。人体の95%は有機質。
必要量は微量なので、通常バランスの取れた食事をしていればそれほど欠乏することはないが、日本人はカルシウムと鉄が不足気味。鉄分の不足は貧血に、カルシウムの欠乏は骨粗鬆症の原因となる。
◎乳製品、レバー、小魚、海草類、野菜など。
6 食物繊維
直接エネルギー源や身体の構成成分にはならないが、体内でいろいろな働きをするため、第6の栄養素といわれている。
水溶性食物繊維・・・果物のペクチン、昆布・わかめのアルギン酸、
もずくのフコイダンなど。
糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える。
(脂質異常症、糖尿病などの予防)
不溶性食物繊維・・・未熟果のペクチン、キノコ類のグルカンなど。
胃や腸で水分を吸収してかさを増し、食べ過ぎを抑える。
腸を刺激して蠕動運動を活発にして便通を促す。
◎海草類、野菜(キノコ類)、豆類、穀物、果物など。